若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

大相撲春場所

21日(土)のNHKTV大相撲中継は大変であった。

ウチの娘が出たのだ。
ウチの娘は、今場所新入幕、がぶり寄りを得意とする期待の新鋭というわけではなく、娘夫婦そろって初めての相撲見物だったのだが、席を手配してくれた家内の知り合いTさんから、その席が西の花道近くの前から四番目、西方力士が勝った時には必ずテレビに大写しになると聞いたからサア大変、家内と二人テレビにかじりつき、いまや遅しと手に汗握って待ち構えるうちに、テケテンテケテンと軽やかに響くやぐら太鼓に気もそぞろ、横綱土俵入りにも目もくれず、娘の姿を探しても、いかんせん30年前に買った14インチテレビ、場内ボーっとかすむばかり、一刻も早く西方力士の勝ち名乗りをと願う心が天に通じたか、中入り後の取り組みが始まるとすぐ西方力士が勝ったのであった。

おお!次の力士に水をつける勝った力士の右横に、娘の主人の顔がはっきりと!
やった!と喜んだのもつかの間、写るのはむこさんの顔ばかり。
娘は左側に座ってるので、力士の影になって、力士が頭を下げたときにチラッと見えるだけではないか。

こ、これはなんとかしなければ。
娘にメールを打って、顔が見えないから席を替わるように指示。

画面では、メールを見た娘夫婦が、ごそごそと席を入れ替わるところが写った。
よし!
これで娘がはっきり見えます。

もう二番ほど西方力士が勝って、娘のかわいい笑顔をテレビ画面で楽しむことが出来て喜んでいたら、次に写ったとき、また席を替わっていて、見えるのはむこさんの顔ばかりであった。

いったいどうしたのであろうか。
娘にメールで尋ねたら、東京のお義母さんからメールが来て、息子の顔が見たいから、席を替わってやってほしいとのこと。

まあ、娘でも息子でも、子を持つ親の心は同じですな。
妥協案として、私から東京のお義母さんに、一回交代ではどうでしょかとメールを送ったところ、そこは常識的な方であるから、快く承知していただいた。

それから娘夫婦は、一番ごとに席を入れ替わって、東京のご両親も奈良の私たちも、満足していたのであるが、また娘からメールが来た。

後ろの席の人が、一番ごとに立ったり座ったりされたら落ち着いて相撲見物できないと怒ってるという。

後ろの席の人のメールアドレスを聞いて、こちらの事情を説明してる間に、結びの一番となり、大変な一日は終わったのであった。