若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

下請けいじめ

引き続き、狭い経験から。

下請けいじめ」というのも非常によく問題になるので、まあ、大きな問題なのだろうとは思います。
が、私の狭い見聞の範囲内では、いじめられてる下請けというのは知らない。

「いじめられてる!」と泣いてる社長はたくさん知ってます。
「泣く」のは、中小企業の社長の仕事みたいなもんです。

私が知ってる某社長は、「泣く」ので有名だった。
仕事があふれかえり、残業で追われまくってるのに、仕事がないと言って泣いて歩く。

本当に仕事がないときは、「まあ、おかげさんでボチボチ」などと、落ち着いたふりをしてる。

泣いてる社長にだまされてはいかんし、落ち着いてる社長にだまされてもいかん。

現役時代、ある超大企業の工場の事務所を時々訪問すると、いつも、下請け企業の社長達が呼び出されてた。

「クレーム」ですね。

超大企業の若手社員が、自分の父親のような社長達をガンガン怒鳴りつけてる。
社長達は、平身低頭、謝る一方である。

聞いてると、ほとんどがオソマツな凡ミスなのであるが、見ていて気持ちのいいものではない。
いくら相手が下請けだといっても、オソマツなミスだといっても、そこまでいわなくても、と思う。

が、ぺこぺこ謝ってた社長達が、ベンツやジャガーに乗って帰っていくのを見ると、クレーム処理に当たる若手社員が、腹を立てるのも無理ないとも思える。

中小企業とか下請けとかいうと、「弱者」扱いする人がいるけど、商売の世界、一筋縄ではいかんもんです。