NHK教育テレビの園芸の番組。
「柚子と金柑の育て方」
庭に金柑があるので、何か参考になるかもしれない。
参考にしてどうする?
どうする気もない。
どうする気もないけど、参考になるかもしれないと思っただけで、見なければ損と思うのは、いじましい性格である。
先生が、「摘果」について話した。
「摘果」は、やってます。
というか、二、三年前からやりだした。
売ってる金柑より実が小さいと思って、はじめた。
「摘果」というより、適当にちぎってるだけです。
効果はあります。
さて、先生は、まず柚子の摘果について話した。
アナウンサーが、「摘果の目安はあるんですか」と聞いた。
「あります」
きっぱりした返事である。
「葉っぱ100枚について、実が一個です」
すばらしー!
なんという明快さであろうか。
なんという単純さであろうか。
自信に満ちたゆるぎない指針。
この言葉を聞けただけでも見てよかったと思う。
この結論が出るまでには、先人達の長年にわたる試行錯誤があるのだ。
と思います。
葉っぱ百枚について実を一個残す。
これなら誰でもできる。
と思います。
金柑はどうか。
葉っぱ50枚に一個かな、と思うのは素人の浅はかさ。
枝5センチに一個でした。
葉っぱと枝のちがいはあれど、やはり単純明快である。
うれしい。
早速、物差しを持って庭に出たいところであるが、もうちぎってしまった後なので、来年やります。
「摘果」に好感を持ってしまった。
単純明快。
これが一番です。
お稽古事をしていてうれしいのは、先生の単純明快な指示である。
単純明快な指示に素直に従うと、すっと解決する。
人生もこうありたい、いや、こうなのではなかろうかと思うのは素人の浅はかさで、人間は、柚子や金柑とはちょっとちがいますからねえ。