若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

その後の金柑

我が家の鉢植えの小さな金柑に青虫が二匹ついて、葉っぱをむしゃむしゃ食べていたと思ったら、鳥に食べられたか、二匹ともいなくなった。

青虫がいなくなってからの金柑は、気の毒なほどみすぼらしい。
悄然として、やっとこさ立っているという感じだ。
よほど力を落としたのだろうか。

青虫が盛んに食べていたときは目立たなかったのに、いなくなったとたん、食いちぎられたところがやけに目立つ。
若葉のおいしいところばかり食べられて、残っているのが濃い緑ばかりなので、よけい元気がないように見える。

青虫が食べるのと競争で芽を吹いているように見えたが、青虫がいなくなると、すっかり張りをなくしたようだ。
それはそうだろう。
せっかくあそこまで青虫を育てて、いざこれからというときに鳥に食べられてしまったのだ。
もう少しでさなぎになりアゲハ蝶になって、空飛ぶ金柑として空を舞えたのだ。

その夢を無残に打ち砕かれてがっくりきているのは無理もない。
だいじょうぶか!?
金柑!
元気出せ!

空を飛ぶ夢を見るのはまだ早すぎたのだ。
小さな金柑では青虫は見つかりやすい。
もっと大きくなって、葉を繁らせて、青虫が隠れやすくなってからだ。

焦る必要はない。
一歩ずつ、夢に向かって着実に前進することだ。
いつまでもくよくよせず、頭を切り替えよう。

今年は、「空飛ぶ金柑」はあきらめて、しっかり実をつけて「金柑の甘露煮」を目指せ。
待ってまっせ。