若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ホステスからヘルパーへ

朝刊の記事。

興行ビザで日本に来てホステスとして働いていたフィリピン人女性が、日本人と結婚して、現在老人施設でヘルパーとして働いている。

だいぶ前に読んだ特派員報告を思い出した。
ベルギーだったかルクセンブルグだったかに二年ほどいた人だった。

むこうと日本の大きな違いは、むこうにはネオン街がないということだそうだ。
レストランはあるが、バーやスナックはほとんどないらしく、夜の付き合いというものがなかった。
日本に戻って、あらためて「社用接待」の多さに気づいた。
そして、日本には非常に多くのホステスがいることに、これまたあらためて気づいた。
むこうにはホステスはいないが、非常に多くのヘルパーがいた。

女性が、ホステスとして働くかヘルパーとして働くかのちがいである。
税金でヘルパーにカネを払うか、接待交際費とポケットマネーでホステスにカネを払うかのちがいである。

どちらを選ぶかは国民の自由であると書いてあった。
なるほどと感心した。
単純で乱暴な考えのようだが、単純で乱暴な考えが必要なときもある。

ちょっと単純すぎるようなのは、ホステスだけ考えて、日本にはホストもいることを考えていないことだ。
サービスをするのは女性だけではないし、サービスを受けるのは男性だけではない。

台湾では、すでに十万人以上のフィリピン人女性が、ヘルパーとして働いているそうだ。
日本の厚生労働省は、外国人ヘルパーの資格試験合格者を、年に百人程度と考えているようなので、フィリピン人女性が日本でヘルパーになるのは難しそうだ。

日本でホステスをするか、台湾でヘルパーをするか、フィリピン人女性が決めることになる。
台湾の介護ビジネス業者は、将来フィリピン人女性ヘルパーの奪い合いになったとき、台湾は日本に勝つと言っているそうだ。

あまりしたくない奪い合いだ。