地団駄を踏む、というのはポピュラーな言い回しですが、実際に地団駄を踏んだことがある人は少ないと思う。
今日、地団駄を踏んでるとこを見ました。
バス停で、お母さんに連れられた二歳くらいの女の子が、地団駄を踏んでました。
お母さんは、しゃがみこんで、女の子の涙をふいてました。
女の子は、「うわ〜〜〜んっ!」と泣き声を上げながら、激しく地団駄を踏んでました。
お母さんが、やさしく何か言うと、女の子はしばしおとなしくなるのですが、すぐさま、「うわ〜〜〜んっ!」と大声で泣いて、激しく地団駄を踏みました。
それを何度も繰り返しました。
見事な地団駄でした。
典型的というか模範的というか、「これが地団駄だっ!」という感じですばらしかった。
短い足を、実に激しく踏み鳴らしてた。
全身全霊、悔しさと怒りを爆発的に表現してた。
完璧なパフォーマンスだと思いました。
見ほれますね。
見飽きませんね。
私は、お母さんに悪いとは思いつつ、心の中で、「アンコール!」と叫んでたんですが、女の子はそれに応えるかのごとくに、何度も何度も、地団駄を踏んでくれました。