若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

月光仮面

朝日新聞で、「月光仮面」を取り上げていた。

私が小学六年のころ、夢中になった番組だから、一言書いておかねばならないと思うけど、何にもおぼえてません。

月光仮面の姿と主題歌くらい。
結構いろんなことをおぼえている方だと思いますが、「月光仮面」については、不思議なほどおぼえてない。
好きだった連続番組が終わる時、非常にさびしい思いをしたことはおぼえてるけど、「月光仮面」が終わる時のこともおぼえてない。

一つおぼえてる。

月光仮面」を見ていたとき、横で父が新聞を読みながら晩酌していた。
私は、こんなに面白い番組を見ずに、新聞を読んでる父にイライラした。

月光仮面危機一髪!
手に汗握るこの場面を父に見せてやりたい!

がまんできず、父に、月光仮面が今どういうことになってるか教えた。
画面に釘付けになると思ったのに、父は、チラッとテレビに目をやると、すぐ新聞に目を戻した。

あ〜!なぜわからないんだろうか!と絶望的な気持ちになった。
それほど熱中してたんですな。

さて、朝日新聞には、「月光仮面」が、当時としても低予算の、ちゃちな番組だったと書いてある。
当時の子供達にも、その貧相さはわかっただろうというのだが、わかりませんでした。

アメリカの番組「スーパーマン」はちゃちだと思った記憶があるけど、「月光仮面」はないです。
よほど、ストーリーにひかれてたんでしょう。

あれほど夢中になったのに、心に何も残ってないとは、子供というのは薄情なもんです。

いや、ひょとすると、80くらいになって、月光仮面のまねをしだすかもしれない。
私が杖を振り回して月光仮面のまねをしても、何の不思議もありません。
あれほど夢中になったんですからね。