魁皇が、負けました。
きのうは、白鵬に負け、今日は、豊の島に負けました。
これが魁皇だ！
と、力んでみてもしかたがない。
まあ、しゃーないです。
白鵬戦、なんとなく不安はありました。
横綱白鵬との対戦を控え、私が「白鵬わら人形」を用意していたことは、書きました。
当日、草木も眠る丑三つ時、寝床からむくむくと、夢遊病者のごとくに抜け出した私は、白装束たすきがけに身をあらため、頭にろうそくをともして、「白鵬わら人形」を左手に、かなづちと五寸釘を右手に持ち、真っ暗な庭に出ると、ケヤキの幹に「白鵬わら人形」を五寸釘で打ちつけた。
カーン！
深夜の高級住宅地、日本のビバリーヒルズといわれる大邸宅街に、五寸釘を打つ音が響き渡った。
カーン！
そして、三度目。
大きくかなづちを振り上げて、打ち下ろした瞬間、何たることかサンタルチーア、五寸釘が、パキ〜ン！と真っ二つに折れて、「白鵬わら人形」は、ケヤキの根元にすべり落ち、すっくと立ったではないか！
むむ！
魁皇危うし！
私は、わなわなと震える手で「白鵬わら人形」をつかんで、ケヤキの根元にうずくまり、しばし動くことさえ出できなかった。
その不吉な出来事が示したとおり、魁皇は敗れた。
今日も負けて、魁皇優勝の夢は、むなしくもはかなく消えました。
これで日本もおしまいです。
