きのう、産院に行った。
何しに?
なんでもいいでしょ。
要介護老人施設にも行くし、産院にも行きます。
とにかく、産院に行きました。
産院の待合室にいたら、おなかを抱えた女性が、母親と思える女性に支えられるように、あたふたとやってきて、あたふたと診察室に入っていった。
診察室に入るとき、中で待ち構えてたらしい看護婦さんが、「もう、出そう?」と聞いた。
「もう、出そう?」とは?
赤ちゃんのことかなあ、とぼんやり考えた。
しばらくすると、看護婦さんが走ってきて、さっき付き添ってきた母親と思える女性に、「今生まれました!」といった。
「え!もう生まれました?早かったなあ!」
早かったです。
おなかを抱えて入って来てから20分もたちませんよ。
早かったなあ、と感心しつつ、新生児室に行く。
新生児室に別に用はない。
ないけど、行かなければ損です。
タダで生まれたての赤ちゃんが見られる。
皆さんも、産院のお近くをご通行の際は、新生児室を訪問されることをおすすめします。
タダだし、誰でも入ることができる。
と思いますが、不審者として警察に通報されるかもしれない。
自己責任でお願いします。
きのうは、三人の男の赤ちゃんがいた。
出来立てのホヤホヤである。
すやすや寝ていた。
あくびをしたり、顔をくしゃくしゃにしたり、のんきなもんだ。
自分達が無力な存在であるという危機意識が全く感じられない。
のんきといえば、花ちゃんもかなりのんきだ。
先日、いつものように、朝9時半ごろ公園に行った。
子供は誰もいなかったが、ベンチに、60代と思える男性が一人いた。
タバコをくわえて、ワンカップ大関を呑んでいた。
けわしい、疲れ果てたような顔だ。
朝からワンカップ大関。
私は、警戒したが、花ちゃんは警戒しない。
平気で近づいていく。
のんきです。
男性は、けわしい顔で、酒を呑んでいる。
花ちゃんが、にっこり笑いかけた。
花ちゃんは、人を見ると、にっこり笑うんです。
花ちゃんがにっこり笑ったのを見て、その男性も、ワンカップ片手に、にっこり笑った。
一瞬であったが、良かったんじゃないでしょうか。