今日は、デッサン教室。
一月に入ると、平日昼の授業でも、浪人ばかりではなく高校生もいるので、教室はにぎわいます。
人数は増えるし、受験直前だし、教室の空気はピリピリしている、と言いたいとこですが、ピリピリしてるのは私と先生だけかもしれない。
男の子が、先生に作品を見てもらってる。
「キミの感想は?」
「・・・時間が・・・足りませんでした」
「・・・キミ・・・来週入試やろ。来週そんなこと言うてたら、また来年やで」
「・・・」
別の男の子が、色彩構成の作品を見てもらう。
先生に、明暗差が一番強いのはどの部分か聞かれて、答えられない。
白黒コピーを見たらわかりやすいから、コンビニでコピーしてくるよう言われた。
作品が大きいから、左右二枚に分けてコピーしなさいと、至れり尽くせりの指示である。
出て行った男の子がしばらくして帰って来た。
「先生、ダメでした。もう一度行って来ます」
「ダメ?」
「コピー機が、裏表コピーの設定になってたので、裏表コピーしてしまって、お金が足りませんでした」
「お金が足りんて、キミ、いくら持っていったの?」
「二十円」
「に、二十円!?・・・なんで財布持っていけへんのや?」
受験直前、先生も大変です。
先生は大変だが、私は、今日、大変スッキリしてしまった。
デッサンがうまくいったのではありません。
長年の疑問が氷解したのである。
長年と言うと、ちとおおげさですが。
学園前駅行きバスが、学園前駅に着く直前、車内放送がある。
三井住友銀行とか野村證券の学園前支店に行くには、次で降りてくださいという放送です。
気合を入れて聞くようなものではないので、いつも聞き流している。
聞き流しているが、引っかかる部分があったんです。
三井住友などの他に、「リボディ」という店の案内をする。
「英国式リフレクソロジー」とかいってます。
「英国式」でも「中国式」でもいいんですが、その後が疑問であった。
「英国式リフレクソロジーと、なり助商品販売の店、リボディへは・・・」
いつ聞いても、この「なり助商品」というのがわからなかった。
わからなくても困らないので、毎回首をひねっていた。
今日、突如ひらめきました。
「なり助商品販売の店」じゃなくて、「ナリス化粧品販売の店」だったのだ!
すっとしました。