今日は美術予備校。
いつものバスに乗ると、いつものお母さんと赤ちゃんがいた。
お母さんは「○○幼稚園育友会」の腕章をつけてる。
おにいちゃんかおねえちゃんをむかえに行くんですね。
赤ちゃんが急に大きくなったみたいでびっくりした。
成長著しいという感じである。
おかあさんに、「赤ちゃんだと思ってたら、急にお姉ちゃんらしくなりましたね」と言ったら、「今まで抱っこひもで抱っこしてたからでしょう」と笑った。
なるほど。
今日初めて抱っこひもじゃなくてフリーになったんですね。
で、急に大きくなったような気がしたんですな。
どういうわけか、突然Yさんの子供を思い出した。
大学入試の時、Yさんのお宅に泊めてもらった。
Yさんは叔父の部下で、ウチとはまったく関係のない人だった。
当時は、大学受験でホテルに泊まったりしなかったんですかね。
母と叔父が相談してそうなったんだと思います。
海軍の戦闘機のパイロットだったというYさんは、日米安全保障条約の話を持ち出して、「僕は、アメリカさんといっしょに戦うのはごめんだね」と厳しい表情で言って、私を驚かせた。
小学生の男の子とよちよち歩きの男の子がいた。
夜、奥さんとこどもたちといっしょにテレビを見ていた。
下の男の子は、テレビの真ん前で立って見ていた。
NHKの大河ドラマ「赤穂浪士」が始まった。
勇壮なテーマ音楽が鳴りだした途端、男の子は血相を変えてお母さんの胸に飛び込んでいった。
かわいい!
おにいちゃんは笑って、「こわいんだよ。この音楽が鳴ると、いつでもお母さんとこに走っていくの」と言った。
かわいい兄弟のことをいまだにおぼえてます。
あのおにいちゃんも50半ばですな。