はなちゃんに、お友だちらしき存在ができつつあるようなないような今日このごろである。
今までは、公園に「顔見知り」はいても、いっしょに遊ぶということはなかった。
おたがいの砂遊びの道具などを勝手に使って、知らん顔で遊んでた。
最近少しずつ、「心の交流のようなもの」が観察される。
同じ年の女の子「さなちゃん」とよくいっしょになる。
同じ年とはいえ、さなちゃんは大きい。
4歳くらいに見える。
お母さんも大きい。
一昨年、公園で会った時すでに、「あんぱんまん」とかはっきり言えて驚かされた。
成長が早い。
きのう公園に行くとき、はなちゃんは、「さなちゃんいるかな。さなちゃんと遊ぼうね!」といいながら歩いた。
公園に着くと、奥の方にさなちゃんの姿が見えた。
はなちゃんは、「さなちゃ〜ん!」と大声で叫んで走って行った。
さなちゃんも、「はなちゃ〜ん!」と歓声をあげて駆け寄った。
抱き合わんばかりの二人であったが、一瞬の後、何事もなかったかのように右と左に分かれ、お尻を向けて黙々と砂遊びを始めたのであった。
乙女心の複雑さに、なんのこっちゃ、と思ったのであった。
はなちゃんが、たまたま左手で何かしてるのを見て、さなちゃんのお母さんが、「え!はなちゃん左利き?いいなあ!」といった。
「左利きがいいんですか?」
「かっこいいじゃないですか。芸能人とかスポーツ選手とか、左利きが多いんですよ」
「・・・」
母心の複雑さに、なんのこっちゃ、と思ったのであった。
しばらくして、はなちゃんと同じ年のそうすけくんが生後5か月の妹と、ママに連れられてやってきた。
さなちゃんのママは、そうすけ君の妹を見て、「わ〜!いかにも生まれたての赤ちゃんって感じですねえ!」と言った。
生後2か月のことちゃんを見ている私から見れば、生後5ヶ月、堂々たるお姉さんという感じであった。