若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

どんぐりはどこにある?

今日は、神戸に行きました。

昼食後、ことちゃんが寝たので、はなちゃんと公園に行きました。

公園に行くとすぐ、どんぐりが落ちているのを見つけて、はなちゃんは興奮というか盛り上がるというか、まあ、テンションが高くなりました。

どんぐりは、値打ちありますね。
ふつうじゃない、という感じです。
見つけたら誰だってうれしくなりますよ。

色、艶、形、三拍子そろってます。
中身は、なんにもないけど。
いや、なんにもないといってしまうと、どんぐりに悪いけど、見かけほどのもんじゃないですよね。

はなちゃんが喜んだのも無理ないです。

「もっとどんぐりないかなあ」

探し回りましたが、ないですね。
どんぐりシーズン終了という感じです。

「どんぐりどんぐり」と、はなちゃんがいってたら、男の子を遊ばせてたお母さんが、「あ、どんぐり?あの木の下に、まだあると思うよ」と、公園の奥の方を指さしました。

「ええ?どこ〜?」とはなちゃん。

「あっち、ほら、あの木の下。あの、『ちゅうい』て書いてある看板のとこ。『ちゅうい』って書いてあるでしょ」

なるほど、赤い字で、「ちゅうい」と書いた看板があります。

ボール遊びは危険だと書いてあるんです。
ほかの人に迷惑をかけたら「べんしょう」をしなければならないことがあります、と書いてある。

4歳児はなちゃんは、ひらかなが読めるので、すぐ『ちゅうい』の看板の方へ走って行きました。
看板のうしろに木があって、それがどんぐりの木のようですが、なにせシーズン終了ですから、どんぐりころころというわけにはいかない。

それでも、一生懸命探して、いつつむっつ、どんぐりが見つかりました。

「もっとないかなあ」

はなちゃんはきょろきょろ探しますが、見つかりません。

と、きょろきょろしてたはなちゃんの顔が、ぱっと輝いた。

「あ!おじいちゃん!こっちこっち!」

走って行くはなちゃんの行く手には、『ちゅうい』の看板が!

周囲に木はありません。

「おじいちゃん!『ちゅうい』て書いてあるでしょ!」

い、いや、そ、それは・・・。

私の貧弱な知能とそれに輪をかけて貧弱な人生経験では、どう説明すればいいのかわからなかったので、はなちゃんのあとを追いかけて、『ちゅうい』の看板の周囲をどんぐりを求めて虚しく歩き回ったのであった。