神戸に行きました。
ことちゃんは、あいかわらず機嫌いいです。
はなちゃんは、激しく成長してます。
「あんぱんまん」を描くのも手慣れたもんです。
アメリカの幼児向け番組「セサミストリート」に出てくる「エルモ」というキャラクターを描いたのでびっくりしました。
それだけでもびっくりしたのに、「おじいちゃん、ワイ書いて」と言うじゃないですか。
「ワイ?」
なんのことかと思ったら「Y」なんです。
ママの解説によると、「セサミストリート」に、「Yを書く」というような場面があるそうです。
で、「Y」を書いてやりました。
すると、「はなちゃんも書こう!」と言って、色鉛筆を握りました。
はなちゃんが書いた「Y」!
これがまたかわいいんですな。
「Y」にかわいいとかかわいくないとかあるんか、と思われる貴兄に謹んで申し上げます。
あります!
はなちゃんの「Y」は、上の方の「V」の部分が右にかたむいてるんです。
風にそよぐY、という感じなんです。
激しい風に今にも吹き飛ばされそうな、はかなげな感じなんです。
見ているだけで胸が締め付けられるような気がする「Y」なんです。
いくつも書いたんですが、すべて右に傾いて、風にそよぐ風情です。
ぐっとくるんです。
「Y」を書いただけで、これだけ私の心をかき乱す。
はなちゃん、芸術家ですね。
書家になっても画家になっても一流だと思います。
音楽でもいいですよ。
公園に行きました。
砂場にプラスチックのピンクの棒が落ちてました。
それを拾ってマイクみたいに持って歌いだしました。
首をかしげて、人差し指を振りながら、リズムに乗ってでたらめに歌ってます。
のりのりです。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、ステージ狭しと歌い踊ってる雰囲気です。
砂場で、幼稚園くらいの女の子とその子の妹が遊んでました。
はなちゃんが、マイクを構えてうっとりと行ったり来たりするのを、二人はボーゼンと見てました。
「この子、ちょっとアブナイな」と思ってたかもしれません。
ま、芸術家肌ですよ。