「忙中閑あり」
なんか好感のもてる言葉です。
好きな言葉というのもヘンですが、見るとホッとする。
まあ、今の私がそうですかね。
連休中、おけいこ事が休みである。
おけいこ事に追われる毎日をすごしているので、たまにのんびりするのもいいもんです。
のんびりしてたら、S君から電話。
某国立大学を定年退職したばかりのS君ですが、あいかわらず忙しそうである。
ず〜っと忙しい人であった。
自己申告ですよ。
忙しい現場を目撃したことはありません。
忙しくて大変だろうなと思ったこともありません。
たえず忙しいと言い続けてる。
先ほどの電話も、開口一番、「忙しいわ〜!」
忙しい中を電話してくれてありがとう、などという気にはぜんぜんなりませんよ。
まず、彼のお父さんの話。
今年93歳でますますお元気とのことで結構である。
それから年金の話になった。
次に、6月の彼の個展の話になった。
個展はしょっちゅうしてます。
この数年、毎年、「これが最後!」と言ってます。
「これが最後だから、すべてを出し切る!」
もう、すっからかんですよ。
からっぽのはずです。
「去年が最後じゃなかったのか」と言ったら、「これがホントの最後!」
ゴヤもすごいけどベラスケスやグレコ、スペインの画家はすごいと言ってから、「スペインもすごいけど、ドラクロアもすごいぞ。じゃあまた」と電話を切ろうとする。
「え?なんか用事だったんじゃないの?」
「そうそう!え〜っと・・・なんやったかなあ。忙しいからまた電話するわ」
あいかわらず多忙のS君である。
さて、息子のお嫁さんを描いてて、もう少しやわらかさがほしいと思いました。
淡い色を使って、力まずに超短時間でさっさっさ〜と描いたらやわらかい感じになるんじゃないか。
一回り小さいキャンバスで描いてみました。