個展では、毎回、思いがけないかたが来てくださいます。
今日の珍客は、ほんとにまったくぜんぜん思いがけない方でした。
高校3年の時の担任、今は亡き橋本先生の、息子さんの、奥さんです。
橋本先生の息子さんも知らないし、その奥さんも知りません。
案内状もお出ししてません。
名乗られたとき、いったいどういうことかと思いました。
こういうことだったんです。
名古屋にお住いの、橋本先生の奥様に、案内状を差し上げてたんです。
奥様が、自分は行けないから、あなた行ってあげてと、大阪在住の息子さんの奥さんに連絡されたんです。
びっくりしました。
奥様からの手紙を手渡されました。
なんと、その中に、50年前に私が先生に出した年賀状が入ってました。
私の年賀状をすべて保存してくださってたんです。
これです。
こんな年賀状を描いたことはおぼえてません。
奥様からの手紙にこう書いてありました。
「お母様が、『切手が貼ってあったでしょうか』と、心配してお電話下さったことを、懐かしく思い出します」
う〜ん・・・私って、そんなに心配な息子だったんか。
こういうことがあるので、個展もいいもんです。