若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

二人展初日

きのうは、たくさんの方に来ていただきありがとうございました。

絵の個展などで、初日だけ開場が遅く、最終日は終るのが早いというのは、作品の、搬入と搬出があるからです。

で、今回も、初日は午後1時、二日目から11時開場と、案内状には明記してました。
ところが、家内が、間違って11時に来る人がいるかもしれないから、早く準備しようといって焦るんです。

皆さん子供じゃあるまいし、だいじょうぶといっても聞かない。
ちゃんと読まない人もいるというんです。

あんまり心配するので、じゃあ、11時までには完了しようと、とりあえず絵を床に並べてみた10時半、「おはようございま〜す!」と、声も高らかにニコヤカににぎやかに画廊に入ってきたのは、カルチャーセンター人物画教室でいっしょの女性Hさんであった。

Hさんのニコヤカな顔を見たとき、私は、やっぱり!と思いましたね。
家内が、案内状をちゃんと読まないそそっかしい人もいると言った時、まず頭に浮かんだのは、この人の顔でした。

今日は1時開場と書いてあったでしょうと言ったら、いっしょに来ていたご主人は、「いつものことです」と、ほほえんでおられました。

床に並んだ絵を見て、お帰りになりました。
私の最初の展覧会にふさわしい、最初のお客様でした。

お二人を送り出して、絵の飾り付けを始めようとしたところに現れたナマズさんの顔を見たときは驚きました。

ナマズさんは「個展素人」ではありませんよ。
画廊のオーナーです。

画廊のオーナーともあろう人が、案内状をちゃんと読まずに来るだろうかと頭をひねるより早く、これは、飛んで火にいる夏の虫、逃がしてはならぬ、飾り付けには慣れたもんでしょうと、次の予定があるのでといやがるナマズさんをムリヤリ脚立に押し上げ、絵を渡しては、はいもうちょっと左、もう少し上と指図して、思ったより早く飾りつけが終ったのは私の幸運というかナマズさんの不運というか、最後の一枚をかけ終わるや、まあゆっくり見ていってくださいという私の言葉を背中で聞いて、次の約束に遅れると、脱兎のごとくに去っていくナマズさんに、手を合わせる私であった。

ほんとに助かりましたワ。(^o^)丿