きのうは、昼から高校美術部の友人S君の個展に行って、そのあと高校美術部後輩T君と飲みました。
S君は、「今度こそ本当に最後の個展や!」と力んでますが、どうかな。
毎年同じこと言ってます。
何を着て行こうかと考えて、一年以上背広を着てないのに気付いた。
先日の父の十五年祭で一瞬着ましたが、仕事をやめてから背広で外出することはほとんどない。
持ってるんだから着ないと損だ。
背広を着てネクタイを締めた私を見て家内が、「どうしたの?」と聞いた。
着ないとソンと言ったら笑ってました。
画廊に着くとS君が、反クールビズスタイルの私を見て、「どうしたんや?今日、何かあるんか?」
「何かあるんかって、最後の個展やろ。敬意を表して背広にネクタイ」
「敬意はいいけど、最後の個展にも手ぶらか」
花より団子のS君が、花の絵を並べてました。
T君といつものように心斎橋で待ち合わせ。
見るなり「お、今日はどうしました?」
T君も仕事をやめて以来背広を着る機会がないと言ってました。
いつもの店に行くと、おかみさんが、「アラ、若草さん、今日は何かあったんですか」
背広を着た値打ちがあるというもんです。
席に着くと、T君がケータイを取り出した。
私の方に向けて何かやってる。
え!?
ま、まさか?!
写真とってるのか!?
パシャ!
パシャ!
しゃ、しゃ、写真を撮ってる!
なんの断りもなく。
ハイ、チーズとも言わず。
いきなりの激写。
たしかに背広にネクタイは久しぶりですよ。
久しぶりですが、写真を撮られるとは思わんかった。(-_-;)
「写真か?」
「ちょっとじっとして」
「背広を着てるからって写真撮るほどの・・・」
「あはは、ちがいますよ。おふくろがね、若草さんの写真見たいって言うから」
T君のお母さんは94歳で一人暮らし。
学生時代には何度かお目にかかってます。
最後は、T君の結婚式の司会をした時だから、35年前か。
お母さん、35年ぶりの私、いかがでしょうか。