きのうは、高校時代の仲間が集まって飲み会。
いつもは女性が混じるけど、きのうは男9人。
男だけだとむさくるしい。
女性は、ふつうに「外出着」で来ます。
まあ、おしゃれである。
男は、背広じゃないととたんにむさくるしさがあらわになる。
いつもは平日に集まるので、第二、第三の職場から直行という背広組が何人かいる。
きのうは全員、背広じゃない外出着であった。
むさくるしいというかうらぶれているというかくたびれているというか、まあ、なんとでも言ってくださいという感じである。
「この中で、スカッとおしゃれなカジュアルファッションで決めてるのは若草だけやなあ!」と、誰か言うかと思ったけど、誰も言わなかった。
残念であった。
奥さんが骨折したNくんが、いかに大変か訴えた。
「嫁はん大事にせんとあかんぞ!」と力説した。
全員、「そうやそうや!嫁はん大事にせんといかん!」と心からの同意を表明した。
切実痛切な叫びであった。
全国の嫁はん、たのんまっせ。
会場の飲み屋はたいへん混んでました。
かき入れ時ですね。
Fくんが、ビールを運んできた中年の女性店員にむかって、「おねえさん!あんた美人やねえ!」と、うれしそうに声をかけた。
「ボクはね」と続けるF君の前にビールを置くと、彼女はニコリともせず、早口で「ありがとございます」と言い捨てて、あわただしく立ち去った。
このくそ忙しいのに!という感じであった。
相手してられん!という勢いであった。
「ボクはね、メガネ美人が・・・」と、去りゆく彼女の後ろ姿にむなしく未練がましく声をかけるF君をフォローするものもなかった。
一人さびしく冷めた湯豆腐をつつくF君に、良き年が来ますようにと祈る私であった。