きのうは、高校美術部の一年後輩のT君と飲みました。
いつもの店で飲んでたら、名刺を差し出した。
ハデなピンクの名刺です。
どこかのホステスの名刺だと思いました。
T君はいろんな店で飲む人です。
若いころは次々に新しい店を見つけて飲みに行ってました。
「新規開拓」と言ってました。
さすがに最近は、なじみの店で飲むようになりましたが、久々の「新規開拓」なのか。
名刺には黒猫の絵が描いてあって、名前は芸能人みたいなハデな女性でした。
てっきりホステスだろうと思ったら、肩書が「占い師」となってるじゃありませんか。
占い師?
T君は運勢を占ってもらうような男ではありません。
「これ誰?」
「妹です」
い、い、い、いもーと!☆?●!▼?
妹さんとは学生時代に会っただけです。
先生と結婚したということは聞いてました。
「主婦」だと思ってました。
話を聞いてビックリしました。
妹さんは、会社を作ったり、喫茶店を買ったりという、やり手だそうです。
最近は「占い師」として活躍してるらしい。
T君の家は、ごくカタイ家です。
去年亡くなったお父さんは、「娘の活躍」を苦々しく思っておられたそうです。
お父さんはホントにカタイ公務員でしたからねえ。
ハデなピンクの名刺を手にした苦虫をかみつぶしたようなお父さんの顔が浮かんでくるのであった。