整骨院に行く道に看板広告。
葬儀会館の立て看板です。
「お客様サービスデー」と書いてあります。
いろんなサービスが書いてあります。
似顔絵とか、花のプレゼントとか、今入会したら何割引きとか。
それはまあいいでしょう。
「遺影撮影会」
これもまあいいようなドキッとするような。
おばちゃんやおばあちゃんがにぎやかに撮影する様子が目に浮かびます。
東大阪のおばちゃん、おばあちゃんのことだから、ピースサインをして、「遺影撮影!イエ〜イ!」とかやってますよ。
ゼッタイやってます。
私は、父と母の遺影用写真を撮影してます。
1994年のことですから、父が死ぬ3年前ですか。
突然、庭で写真を撮ってくれといったんです。
妙なことを言うなあと思ったら、葬式用だとのこと。
父は用意周到の人だったから、納得ではありました。
年相応に元気でしたし、私はそう神妙にもならず、といって、笑う気にもならず、ヘンな気分でした。
その時の父と母の顔ははっきりおぼえてます。
葬式用の写真まで自分で用意しておこうという父と、ぼけてなんのことだかわからないままカメラに向かう母。
今思い返すと、あんまりいい思い出ではないですね。
葬式用の写真を子供に撮影してもらうのはやめときます。
自画像を飾ってもらおう。