母が死んで5年です。
遺影を飾りました。
黒い額に入ってたんですが、家内が白い額を買ってきました。
雰囲気、変わりますね。
白い額がいいです。
わ〜い!というほどうれしいもんじゃないけど、まあ、黒よりはいい。
この写真は私がとりました。
父が、写真をとってくれといったとき、一瞬、なんでまた?と思いました。
父は、用意周到の人というか、備えあれば憂いなしの人というか、まあ、そんな人だったんで、すぐ納得できました。
母は、ボケが進んでたんで、なんのことかわかってなかったと思います。
写真の母は、戸惑いの表情です。
なんだかわからんが息子がカメラを構えてるなあ、と思ってたんでしょう。
黒い額が白い額に変わっても、戸惑いの表情には変わりがない。
まあ、黒い戸惑いより白い戸惑いの方がいいとは思います。
遺影の前で、親族集合写真をとりました。
セルフタイマーでとりました。
シャッターを押すと、ライトが、パッパッパと点滅し始めました。
なんどか点滅したとき、ゆうちゃんがバッとカメラに向かって突進しました。
その瞬間、パシャっとシャッターが切れました。
プリントしたら、すまし顔の大人たちと、ぽかんとしたあきらくんの前に、ニッコリとカメラにダッシュするゆうちゃんが写ってました。