私の腰痛が、右の腰から左の腰へと引っ越しました。
右腰の痛みには、二十年来悩まされてます。
一番ひどかったのは、十年前ですか。
電車通勤で、駅で降りた瞬間、毎日バシッときました。
腰をおさえて立ちすくんでました。
走っても右腰に響く。
顔を洗うとき、かがむことができない。
かなりひどかったです。
その後も不快感はつきまとってました。
二、三日前、左腰が痛いのに気づいた。
そして、右腰がなんともないのに気づいた。
これ、どうなってるんでしょう。
私の腰痛が、「右の腰には住み飽きた」と、左腰に引っ越したとしか思えません。
右も痛いけど左も痛くなったという方がわかるんです。
二十年来痛かった右腰がなぜなんともなくなった?
新たにどこが痛くなろうと、「年のせい」でかたづきます。
納得できます。
右腰が痛くないのが納得できない。
右腰の不快感は許せる。
二十年来の古い付き合いである。
受け入れられる。
なぜ突如左腰が?
心当たり無いです。
まあ、腰痛に関してはあきらめてますよ。
整形外科も整骨もカイロプラクティックも信用してない。
あちこち行って、最後にたどり着いた整形外科の最新型MRIに望みを託しました。
私の腰痛の原因を明かして欲しい。
先生は非常に親切な人であった。
私の日常生活など、ていねいに聞いてくれた。
多勢待ってるのに、こんなに時間をとってだいじょうぶかなと心配になるほど、じっくり耳を傾けてくれた。
信頼できる先生だと好感が持てた。
MRIの結果も親切に説明してくれた。
ニコニコと、異常ありませんと報告してくれた。
「異常ないって、先生、痛いんですけど」
「いや、これ見てください。このMRI画像、まったく異常ないんです。安心してください」
「先生、私、痛いんですよ」
「はあはあ、レントゲンで異常なしと言われても、安心できないでしょう。でも、ウチのMRIで異常なしですから、安心できるでしょう」
「いや、先生、痛いんです」
「わかります。悪魔の一刺しと言って、すごく痛いんですよね。でも、この画像、異常ないんです。安心してください」
それ以来、腰痛に関しては、MRIも整形外科も信頼してません。
MRIも整形外科もどうでもいいんですが、私の腰痛が右腰から左腰に引っ越したことに戸惑ってます。
黙っておとなしく受け入れるしかないでしょうな。