お見知りおきください、と言ったことはないですね。
そんなこと言う人いるのかな。
自治会の仕事をするようになって、ちょっと困ってます。
自治会員の顔をおぼえなければならないような気がするんです。
バス停でバスを待ってても、以前のように、ぼ〜っとしてられない。
ひょっとして、この人は23班の班長さんじゃないか、とか思ってしまう。
誰彼なしに、「お世話になります」と言わなければならないような気がする。
困ったもんです。
顔をおぼえるのはむずかしい。
馬の顔となるとなおさらです。
乗馬クラブに通って7年目かな。
馬の顔は全然おぼえられません。
額に白い毛が生えてたり、前足、後ろ足が白かったりとか、いろいろあるんですが、おぼえられない。
「白い馬」だけわかる。
茶色も黒もわからない。
この二年間、同じ馬に乗ってるんですが、わからない。
きのう乗馬クラブで、自分の馬に鞍を乗せようとしてたら、前にいた先生が、ニヤニヤしながら、「若草さん!となりとなり!」と言いました。
我が愛馬の隣の馬に鞍を乗せようとしてたんです。(-_-;)
我が愛馬は茶色の馬で、隣の馬は黒い。
なぜまちがうのか?
ぼ〜っとしてるからでしょ。
我が愛馬には本当に申し訳ないと思います。
だって、向こうは私のことをおぼえてくれてるようなんです。
乗り始めたころは、馬小屋から連れ出すのに一苦労でした。
嫌がって出てこない。
それが、一年半ほどしたころから、私が行くと、すなおに首を出すようになったんです。
先生は、「若草さんのことをおぼえたんですよ」と言いました。
向こうは私のことをおぼえてくれてるのに、こっちはおぼえてない。
失礼である。
馬にも劣ると言われてもしかたない。
私の脳に猛省を促したい。