今日から自治会のラジオ体操です。
27年28年と、会長として皆様の前で、模範演技を行いました。
今年は、書記として、子供たち用の出席カードを作って、首からぶら下げるためのひもをつけるという、内職仕事みたいなことをしました。
今朝、6時20分ごろ、会場の公園に行ったら、人影まばらであった。
その中に、わが自治会が誇る防犯パトロール隊最高齢98歳Aさんの姿があった。
Aさんは、愛用のカメラを首からぶら下げて、公園内をうろちょろしていた。
撮影最適ポジションを探っているようであった。
カメラマンとしてのAさんのことは、これまでにもご報告してます。
27年の自治会バス旅行では、Aさんは、レストランの前で集合写真を撮って、それを姫路城の写真と合成した。
それも、当日の曇り空の姫路城ではなく、Aさんが別の日に撮影した晴天の姫路城との合成である。
今年の春、パトロール隊の記念撮影は、公園の満開の桜の木の下であった。
撮影後、Aさんの指示により、桜の木を揺らして桜吹雪をおこした。
それを合成して、桜吹雪の下でのパトロール隊ということにすると意気込んでいた。
できあがった写真は、誰が誰と見分けのつかない、サイケデリックな色調のヘンな写真であった。
記念写真を受け取ったパトロール隊一同、Aさんの衰えをさびしく語り合ったのであった。
さて、今朝の公園で、カメラを首からぶら下げてあちこち動き回っていたAさんが、公園奥のジャングルジムに近づいて手をかけて見上げたのを見て、私は反射的にAさんに向かって走った。
「Aさん!なにをするんですか?!」
「この上から写したら、全体が写るやろと思って」
「やめてください!」
心配した通り、Aさんは、ジャングルジムのてっぺんからラジオ体操風景を撮影しようとしていたのだ。
私は、Aさんからカメラを奪い取って、「私がやります!」と言おうとしたけど、ジャングルジムを見上げて、言うのをやめた。
言うのをやめて、自治会役員の青年Bさんを大声で呼んで、ジャングルジムのてっぺんから撮影するよう命じた。
事情を聞いてBさんはにこにこ笑いながらカメラを受け取った。
98歳Aさんは、三十代の好青年Bさんに、「これがシャッターで、ファインダーは・・・」と説明を始めた。
そして、一度写してみろと指示した。
心配そうであった。
Bさんがシャッターを押してカメラを渡すと、画像を点検したAさんは、「まあ、これでよろしいワ」と言った。
そして、真剣な表情でBさんを見て、「高いとこは危ないからね。一番上に腰かけて、次の段に足を乗せて、しっかり踏んで・・・」と注意した。
Bさんはニコニコと聞いていた。
そしてBさんは、連れてきていた小学一年生と幼稚園年少の二人の息子に、「パパは、あの上で写真撮ってるからな」と言って、ジャングルジムに上った。
前に出て模範演技をしようという人がなかったので、Aさんの手を引っ張って連れてきて私と二人でやりました。
ラジオ体操初日、無事終了しました。