きのう、Sくんの「最後の個展」に行きました。
会場で、Sくんの目を見つめて、「これが、最後の個展やな?ゼッタイやな!?」と詰問口調で確認したら、パッと目をそらせて、「むぐふにゃ・・・」と歯切れ悪いことこの上ない。
「オレの目を見ろ!これを最後の個展にしろ!年貢の納め時だ!」
Sくんは、目をそらしたまま、「むぐふにゃ・・・」と歯切れ悪かった。
またやるな。
絵を見る。
「うん、今回、なかなかいいな」
「そ、そうか!」
「絵は相変わらずやけど、額縁が今までとちがっていい感じや」
「・・・」
Sくんの額縁は、これまで白か黒の、ごくシンプルなものでした。
今回は、絵に合わせて、白、黒、赤、青、金、ベージュなど。
やっぱり、額縁って大事ですよ。
額縁をほめられてカックンとなってるSくんを見て、画廊の女性が笑いをこらえてました。
名誉教授が公衆の面前でこけにされる機会はそうないと思うので、良かったんじゃないでしょうか。
次回の個展の案内はくれないかもしれんな。(^_^)/