フランス絵画の巨匠ドラクロワの日記を読んでます。
日本語訳が出てるんですが、高い。
面白くなかったらもったいないので、安い英語版を買いました。
面白い。
日本語訳を買えばよかった。(-_-;)
面白いのに残念な気がするのは、不思議な心理というか、まあ、ケチくさいだけか。
昔教えた弟子が訪ねてきます。
「この男は、パーフェクトな馬鹿である」と書いてます。
馬鹿に、パーフェクトってあるんでしょうか。
そのパーフェクト馬鹿がイタリアに行った報告をしに来たんです。
その男がイタリアで見聞きしたことを得意げに話すのを聞いたドラクロワの感想。
「こいつは、イタリアに行って、前よりもっと馬鹿になった」
パーフェクト馬鹿以上の馬鹿、というか、パーフェクト馬鹿以下の馬鹿というか、まあすごいですね。
こんなことを書くドラクロワはきつい人みたいですが、そうじゃなくて正直なんだと思います。
親しく付き合ってたショパンのことは絶賛してます。
ちょくちょくショパンの家に遊びに行っては、ピアノを聞いてるんです。
「神がかりである」と書いてます。
ショパンがピアノを弾いてくれるって、どんな感じでしょうか。
「きのう、こんなの作ったんだけど・・・」とか言って、「子犬のワルツ」や「別れの曲」を弾いてくれたんでしょうか。
「名曲」になる前の「名曲」・・・よくわかりませんね。