室内用大型イーゼルを買った話は何度も書きました。
何度も書く値打ちはあると思います。
だって、行きつけの画材屋のオヤジを焦らせたくらいですから。
室内用大型イーゼルが欲しいと言っていろいろ質問したら、画材のことなら何でも来いという感じで答えてたオヤジがだんだん困った顔になってきた。
「いや〜、大型イーゼルは、ちょっと私も・・・そうそう出るもんやおませんのでねえ・・・。前に扱うたんが・・・う〜ん・・・いつごろやったかなあ・・・」
いつもは、客である私が下手に出る感じなんですが、この時ばかりはオヤジが守勢に回りましたね。
さて、なぜ私が大型イーゼルを買ったのか。
大きな絵を描くからか。
描きません。
まあ、ぶっちゃけた話、画家気分を味わってみたいという、ただそれだけの話です。
大型イーゼルと同時に、「アトリエ用キャビネット」まで買って、両方室内にそろったときは画家気分満点でございました。
「うへへ」という感じです。
しばらくして美術雑誌を見てたら、日展会員のアトリエが紹介してあった。
本も出してる有名な人のようです。
なんと、この人は大型イーゼルを使ってなかった。
そんなもん必要ない!三脚イーゼルで十分だと語ってました。
場所をとらないし手軽でいい。
読んでイヤな気分であった。
さて、「オックスフォード美術用語辞典」というのを買いました。
「イーゼル」という項目を読んでみました。
イーゼルは、古代エジプトの頃からあったそうです。
ルネッサンスの頃には、今もおなじみの三脚イーゼルが使われてます。
18世紀になると、戸外で描くための、持ち運びに便利な軽量折りたたみ式が発明された。
さて、19世紀。
お待たせいたしました。
いよいよ真打ち登場です。
「ヘビーウエイト」で、「車輪」つき、「移動可能」の「スタジオイーゼル」!
これでございますよ。
ウチにあるのがこれでございます。
では、なぜ、こういうイーゼルが登場したのか。
「オックスフォード美術用語辞典」の説明は?
「画家が、アトリエに来た客を驚かせるため」
そ、そーなんですか。
じゃあ、私の買い方も、まんざら邪道でもなかったんですネッ!ヽ(*´∀`)ノ
↓現在、ウチの大型イーゼルで製作中の絵。
「ダンシングはなちゃん」