このところ、美術関係の本を集中的に読んでます。
英語の本が多いので電子辞書引きまくりです。
新しい単語がおぼえられないのは恐ろしいほどですな。
美術の本だから、似たような単語が次々に出てくる。
「あ、さっきあった!」
「お、何ページか前に出てた!」
「これ、何回も出てきたなあ!」
ぜんぜんおぼえない。
ま、試験があるわけじゃないんで、気楽なもんですが。
読んだ内容まで忘れるので、メモを取りながら読んでますが、メモを取るはしから忘れるのも困ったもんです。
メモを取っても取らなくてもいっしょ、という気がしないでもないけど、そんなことを言えば、本なんか読んでも読まなくてもいっしょ、ということにまで発展しそうだから、一応メモをとる。
レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」が出てきて、これをメモしようと思って、はたと困ってしまった。
「晩餐」の「さん」が書けないんです。
辞書を見るのも面倒だし、「最後の晩さん」と書きました。
「最後の晩さん」
・・・じっと見てると、なんだか情けない気持ちになってきました。
いい年をして「晩さん」?
情けないのを通り越してみじめな気分になってきた。
負け犬気分である。
しばし負け犬気分でうじうじしてたんですが、そのうち腹が立ってきた。
なぜ私が負け犬!?
「晩餐」の「さん」が書けなくて何が悪い!
だいたい書けるヤツいるんか!?
猛烈に腹が立ってきた。
この怒りを誰にぶつければいいのか。
レオナルドか。
いや、レオナルドに罪はない。
英語では、「The Last Supper」となってます。
「晩餐」と訳したヤツが悪い。
「最後の夕食」でいいじゃないですか。
「晩餐」なんて、どこで使うの。
「宮中晩餐会」くらいですよ。
「晩餐」というと、なんだかたいそうな感じがしません?
イエスが弟子たちをミシュラン三ツ星レストランに招いて、高級ワインをポンポン開けたような感じですよ。
そんなんじゃないでしょう。
「最後の夕食」でいいと思います。
どこに言えばいいんでしょうか。