今日は人物画教室。
高齢の生徒たちが、病気、ケガその他いろいろやむを得ない事情でポツポツ休む中、88歳の先生は皆勤賞です。
精力的に指導したあと、休憩時間もほとんど絵の話で、「絵一筋!」という「霊気」が漂ってます。
今日の休憩時間は、先輩女性たちと珍しく昔話のようでした。
「戦後、まだ間もない頃でしたがなあ、友達と東京へ行って、流しをやってたことがあるんです。ギターを持って、歌、歌うとてねえ」
ええっ!
先生がギター片手に歌を!
わからんもんですねえ。
大阪から東京へ。
ギターを抱いた渡り鳥ですね。
若いって素晴らしい!
「東京のバーや、飲み屋を回ってね。その頃ですわ、どこかのバーで、美輪明宏を見たのは。えらい綺麗な女やなあ思たら、男やて。びっくりしましたなあ」
美輪明宏はどうでもよろしい。
「先生が歌ですか?」
「いや、私は歌はあきまへん」
「じゃ、ギターで?」
「ギターもあきまへん。友達がギターと歌でね、私はスケッチブック持って、似顔絵描かせてもらうんです」
なるほどね。