ヤマハでエレキギターを習ってたころ、発表会で若いの歌の伴奏をよく頼まれた。
ろくな歌がないなあ、というのが感想であった。
これ曲か?と言うのも多かった。
始まりがあって盛り上がって終わるのがふつうだと思うんですがだらだら続くだけ。
とにかく長い。
ヤマハの先生も「1曲5分に制限せんとダメですね」と言ってました。
無駄に長くて記憶に残らない。
発表会が終わってしばらくしたころ、ヤマハの若い人たちとしゃべってたら曲が流れてきた。
「この曲、なんか聞いたことあるなあ」と言ったら「この前発表会でギター弾いたとこじゃないですか!」とあきれられたことがあります。
それほど印象に残らない。
唯一の例外が鬼束ちひろの『月光』です。
歌った若い女性がうまかったんでしょうが今でも彼女の鬼気迫る歌唱が頭に残ってます。
金曜の昼前、スマホを見ていた家内が声をあげた。
「え~~~!・・・安倍さんが・・・・出血・・・・」
安倍さんの持病が再発したのかと思いました。
「え~~~!銃で撃たれた!」
びっくりした。
「え~~~!西大寺駅前で!」
大びっくりした。
あんなとこで?
こういう自暴自棄みたいな犯罪が起きるといつも『月光』を思い出します。
歌詞は「こんなもののために生まれたんじゃない」ですが、犯人たちの写真を見ると「こんなことをするために生まれてきたんじゃない」という声が聞こえるような気がするんです。