今日は東京に行きました。
美術展ふたつはしごです。
ふつうのはしごじゃありません。
上野の西洋美術館の「ラファエロ展」と、渋谷ブンカムラの「ルーベンス展」のはしご。
超豪華はしごです。
予想通りの混み方でした。
「ルーベンス展」のほうが会場が狭いぶん、体感混雑度は上でした。
少々混んでいたって、二人の作品を一日で見られるんだから、文句を言ったらバチが当たる!ありがたい!と感激するほど芸術的じゃない私ですが、でもまあ、ありがたい。
先日、ブルクハルトという幕末から明治にかけての学者の『ルーベンス回想』という本を読みました。
ルーベンスの絵をたくさんとりあげてますが、「話に聞くだけで見たことがない」という絵があるんですね。
オールカラーの画集もない、飛行機も新幹線もないとなると、「ルーベンス命!」という感じの大学者でもそんなもんでしょう。
ラファエロ展を見てから、西洋美術館の常設展を見ましたが、これはすごいです。
古典から現代まで、よく集めましたねえ。
アジアの誇りですな。
西洋絵画の歴史を見て、西洋の画家は、どんどん上手になっていったんだなと思いました。
ラファエロは、「上手!」という感じじゃないと思います。
ルーベンスは「上手!」です。
19世紀のフランス画家ブーグローになると、「上手!上手!上手!」という感じです。
で、ただ「上手!」だけではダメだということがよくわかります。
ただのヘタは全然ダメですが。
むずかしいもんです。
今日一番感心したのは、東京は人が多いということです。
一番驚いたのは、渋谷がやかましいということです。
渋谷駅前広場に立つと、大音量の宣伝がガンガン流れててうるさかった。
こういうことが許されるのかと不思議でした。