すかっと痛快な映画を見たいと思って買いました。
成瀬巳喜男監督の、「めし」という、ウジウジした映画を見たので、「痛快作品」を見たくなったんです。
なにかないかなと考えて、小学生の時見たこの映画を思い出しました。
内容は全然おぼえてませんが、痛快だったと思います。
ウチは、あまり映画を見る家庭ではなかったです。
母が、「娯楽は悪」という家庭で育ったからだと思います。
映画は、学校から見に行くものという感じでした。
「文部省選定」とかいうやつです。
今でもそんな映画あるんですかね。
ウチから見に行ったのは、「サザエさん」くらいじゃなかったでしょうか。
友達と見に行ったのは、「赤胴鈴之助」と「明治天皇と日露大戦争」。
これはもう、母としても許さざるを得ないほどの大ブームだったんでしょうな。
父と行ったのは、「ゴジラ」と「隠し砦の三悪人」。
父も見たかったんでしょう。
それくらいの話題作だったんでしょう。
「隠し砦の三悪人」、55年ぶりで見ました。
古い映画の悪いとこは、声が聞こえにくい。
こっちの耳も悪くなってますが、半分位聞き取れないんです。
10分ほど見て、「字幕付き」という設定があることに気づきました。
最初から、字幕付きで見ました。
なんと、驚いたことに、字幕付きだと「セリフ」がはっきり聞き取れるんです。
セリフは聞き取れないけど字幕でわかる、というのじゃないんです。
完全に聞き取れるんです。
不思議であった。
映画の方は、私が期待したほどじゃなかったです。
が、家内は、「さすが世界の黒澤!世界の三船!」と絶賛でした。
家内は、当時、おばあちゃんに連れられて、東映の時代劇を見まくってたそうです。
その頃のちゃんばら映画の水準をはるかに超えた傑作である!と断言してました。
「赤胴鈴之助」しか見たことがない私としては、黙ってご意見を拝聴する他ないのであった。