若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『斬る』

録画してあった映画を見ました。

1962年市川雷蔵主演の時代劇です。

 

始まると、若き藤村志保の超ドアップ!

お!映像美!と思わせる画面です。

お姫様かなと思うような盛装でしずしずと屋敷内を歩む。

一室に入ると「たぶん奥方様」が「たぶん豪華羽毛布団」ですやすやと寝てる。

しずしずと正座すると三つ指ついて「お国のため御命ちょうだいいたします」とていねいにあいさつする。

そして短刀を抜いておそいかかる。

「たぶん奥方様」はぱっと飛び起きて逃げ惑う。

逃げ惑うのを追いかけまわし追い掛け回すのを逃げまどいドタンバタンと大騒ぎの末刺し殺す。

その間、おつきの女中も警固の武士も誰も出てこない。

この屋敷には二人のほかに誰もいないのかと思ってたら、藤村志保が中庭に出ると女中たちが大勢のぞきに出てくる。

この殺人はいったいなんのこっちゃ?

あとでわかる。

 

次。

藤村志保の処刑場面。

まあなんと見晴らしのいい高原でしょう。

観光ポスター的処刑映像。

藤村志保がすわって天地茂が首を切る。

二人が意味ありげに目と目をかわす。

なんのこっちゃ。

あとでわかる。

 

次。

籠の行列がが走って行く。

天地茂が籠の人物を奪って逃げていく。

なんのこっちゃ?

あとでわかる。

 

次。

赤ん坊が武家屋敷に届けられる。

なんのこっちゃ?

あとでわかる。

 

次。

「二十年後」という字幕が出る。

青年武士市川雷蔵登場。

たぶんあの赤ん坊ですよ。

登場したと思ったら

「父上、旅に出とうございます」

「なぜじゃ」

「なんとなく」

「はは、なんとなくか」

 

次。

「三年後」と言う字幕が出る。

市川雷蔵、帰ってきました。

妹が「わ~い、お兄様~」と喜ぶ。

「いや~ん」とか「おとうさま~」とか、映像美には気を使っても台詞美は無視という感じです。

 

次。

江戸から剣豪がやってくる。

話の流れがわからんがやってくるんだからしかたない。

藩の道場で迎え撃つんですが出る選手がすべて一発でやられる。

そこで殿様が「雷蔵を出せ」と言う。

雷蔵は剣道には関心がないはずなんです。

で、総髪のいかめしい剣道師範が殿様に向かって反論する。

「でも・・・」

で、で、「でも」!?

 

次。

雷蔵と剣豪対戦。

雷蔵、ヘンな格好で剣を構える。

ヘンな構えを見ただけで剣豪へなへなと倒れる。

なんのこっちゃ。

これはあとになってもわからない。

 

次。

雷蔵の父と妹が殺されて、う~ん・・・わけわからん。

早送りで見たらわかるかと思って途中から早送りで見たけどわけわからん。

なんか女性が真っ裸でちゃんばらしてるような場面もあったみたいですがまき戻す気にはならなかった。