奇跡というかなんというか、こんなこともあるんですね。
旭天鵬の優勝を予想、予言、予知、空想、妄想した人は一人もいないと思います。
旭天鵬にとってはこれが最初で最後の優勝である、と断言してもよさそうに思うけど、やめときます。
なにがあるかわからない。
旭天鵬というと、まず思い浮かぶのは「懐が深い」ということですね。
私が思ってるんじゃないです。
相撲通でない私には深いか浅いかはわかりません。
テレビを見てたら、アナウンサーや解説の舞の海さんなんかがよく言うんですよ。
「旭天鵬は懐が深いですからね〜」
旭天鵬にはそれしかないのかと思うほど、何度も聞きました。
で、「懐が深い」とはどういうことか?
わかりにくい。
旭天鵬の相撲を見てると、なんとなくわかるような気もするんですが。
たとえばスリに狙われたとします。
ドンとぶつかった瞬間、懐から財布を抜かれる。
これが抜きにくいんでしょうね。
スリが手をのばして、あると思ったところに財布がない。
もっとのばさないと届かない。
「う〜ん、懐の深い奴だなあ」
そんな感じじゃないでしょうか。
ちがうかな。
たとえば、誰かの家を訪問する。
玄関のドアを開けても誰もいない。
次の部屋にもいない。
次の部屋にもいない。
次の部屋にやっといた。
そんな感じじゃないでしょうか。
ちがうかな。
たとえば、面と向かって「バカ!」と言ってみる。
平気である。
「あほ!」と言っても平気である。
何を言われてもこたえない。
涼しい顔をしてる。
そんな感じかな。
ちがうかな。
旭天鵬と相撲をとったらわかるかな。
わからんか。
まあ、とにかく、旭天鵬は懐が深いんです。
いい顔ですよ。
憎めない。
お相撲さんを憎んでどうする?
まあ、感じいいんですよ。
相撲通でない私の印象としては、幕内を上がったり下がったりしてる人です。
特に強いとも思えないけど、強いんでしょう。
たいへんまじめでけいこ熱心な人だそうです。
それが報われた、というのじゃないんでしょうね。
わかったようなことをいうようですが、たぶん、まじめでけいこ熱心であるというのがすでに報われてるんですよ。
すでに報われてるのに、その上に優勝!
おめでとうございます。(^_^)/