「カメラ目線」とは、撮影の時カメラのレンズを見てる、ということですね。
いつごろからの言葉でしょうか。
三十年ほど前、ウチの娘たちが子供のころは、ビデオカメラはなくて、8ミリフィルムでの撮影でした。
私は、テキトーに撮影してましたが、凝る人はいます。
何で読んだんだったか忘れましたが、ある人が、お父さんの8ミリ撮影がイヤでたまらなかったと書いてました。
遊園地に行くとか、旅行に行くとか、何か家族イベントがあると、お父さんはきっちり撮影プランを立てるんです。
家を出るところから、計画通りに撮影しないと気がすまない。
そして、家族が「カメラ目線」になると猛烈に機嫌が悪い。
「ダメだ!カメラを見るな!何度言ったらわかるんだ!とりなおし!」
NG連発で怒り狂う。
8ミリ撮影がいやでいやでたまらなくて、遊園地も旅行もいやだったそうです。
家内は、「反カメラ目線」です。
「逆カメラ目線」かな。
写真をとるとき目を閉じる。
写真10枚の内、8枚は目をつぶってます。
シャッターが下りる瞬間に、よくこれだけうまく閉じられるものだと感心します。
次女は「ニコニコカメラ目線」でした。
写真10枚のうち、9枚は「いいお顔」です。
ニコニコです。
ゆうちゃんは、「完全カメラ」目線です。
大勢で写すときも、ゆうちゃんは必ずカメラ目線です。
先日の、父の十年祭の集合写真も完ぺきでした。
1歳上のはる君が、2枚とも「下向き」「後ろ向き」なのに、ゆうちゃんは完璧です。
きのう、ゆうちゃんが庭で走り回ってるところを自慢のデジタル一眼レフ中古カメラで撮影しようとしたんですが、うろちょろしてうまくいかない。
「ゆうちゃん!こっち向いて!」と叫んでも、夢中で歩き回ってます。
困ってたら、ゆうちゃんのママが、「シャッター押して!シャッターの音がしたらカメラの方見るから」
なるほど。
押しました。
「カシャッ!」
おお!
ゆうちゃんがこっちを見た。
そのあとはとりほうだい。