若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

不自然な表情

不自然な表情とはどんな表情だろうか。

こわばってるとかひきつってるとかおどおどしてるとか。
しかし、こわばるような場面でこわばるのは自然だし、ひきつるような場面でひきつり、おどおどするような場面でおどおどするのは自然だ。

家族をモデルに絵を描いている間は、表情なんか気にならなかった。
知り合いをモデルに描くようになって、みなさん緊張するのが意外であった。
意外であったが、考えてみれば意外でもなんでもない。
初めてのモデル経験で、椅子にすわってじ〜っと見つめられるのだから、かたくなるのが当然である。

家族以外の最初のモデル、F夫人のカチカチぶりは気の毒なほどであった。

家内の先輩Mさんを描いている時、厳しい表情の方だなと思った。

「私もこのトシですから美人に描いてもらおうなどとは思ってません。内面をどう描かれるか・・・」とかややこしい話をされるので、「ごちゃごちゃ考えずにすわっててください」といったら、、「アラ、意識過剰でしたか」と笑っておられました。

描き終わって、お茶を飲みながら話してて、びっくりした。
Mさんは、厳しい表情の人ではなかった。
緊張されてたのであった。

やはり家内の知り合いSさんは、20分ポーズしたあとの休憩のたびにトイレに行った。
いつもはそんなことはないから、やはり「過度の緊張」によるものと思われる。

父の15年祭の時、絵を描くために写真を撮った。

まず姪の涼子ちゃんをとる。
不自然な表情である。

「笑ったらダメ!」というとよけいに笑う。
「ダメ!」というと歯を食いしばってますます不自然になる。

姪の旦那をとる。
なんか不自然である。

ウチの息子をとる。
不自然。

ゆうちゃんのママ、つまりウチの長女。
まあまあ。

最後にひでみさん。
OKです。

さすがに、何度も描いてるし、先日モデルになったばかりだし、やはり慣れか。
急に、「絵を描くために写真を撮らせて」といわれたら、不自然な表情になるのが自然である。
悪いのは私である。

↓姪の旦那。
 不自然な表情を修正して描きました。
 なかなかの面構えですよ。NHK大河ドラマの戦国ものに出演できる顔です。
 武田家の重臣今井源五左衛門重忠という感じなんですが、ちょっとセンが細くなったかな。