我が家の芝生は、今年もカンペキです。
一昨年、恐るべき赤ハゲに襲われた。
壊滅的打撃であった。
むちゃくちゃであった。
我が芝生史上最低最悪であった。
それまでも、雑草や赤ハゲと壮絶な戦いを繰り広げてきた私であったが、この時ばかりは完膚なきまでに叩きのめされた。
巨大赤ハゲを前にしてがっくりと肩を落とし呆然と佇む他なかった。
呆然と佇んだのは人生で初めてであった。
ぼーっと立つのはしょっちゅうである。
がっくりと肩を落とし呆然と佇む私を見てもらいたかった。
絵になるんですよ。(*゚▽゚*)
いつまでも呆然としてはいられない。
私は、決然と自暴自棄になったのであった。
どうにでもなれ!
来年は芝生を引っ剥がして石を敷き詰めよう!
しかし、理性が邪魔をして自暴自棄にはなりきれない私は、待てよ、この赤ハゲがどうなるか、見極めよう、と一気に冷静さを取り戻した。
赤ハゲの原因たるウイルスか細菌か神の呪いか知らんけど、来年はどうなる?
で、何もせず待ちました。
赤ハゲの中には雑草さえ生えませんでした。
雑草が生えないとは・・・?
さて、去年、芝生完全復活!
青々とボーボーと復活。
雑草なし。
そしてまた今年も!
どういうことであろうか。
ここで私が庭を掘り起こし、土を手に取り口に含み、リトマス試験紙、顕微鏡、ビーカー、フラスコ、試験管、試薬などを駆使して真相を突き止め、「芝博士」としてケンブリッジ大学に招かれ、赤ハゲで悩むバッキンガム宮殿の芝生を奇跡の完全復活、その功によりナイトに叙せられ、サー・若草鹿之助てなことになったらどうしようかとニンマリしながら緑の芝生を眺めるのであった。