「プロフェッショナル」ということば、最近よく目にしますが、昔風にいうと、というか、日本語でいうと「職人さん」でしょうか。
朝日新聞に、「我が社の職人さん」みたいな読み物があります。
いろんな会社のいろんな部門で、目利き、鼻利き、耳利き、舌利きが活躍してるのに感心します。
昨日は、住宅会社の「木の目利き」でした。
節などの有無を調べて、いい材木かどうか見分けていくんですね。
父から似たような話を聞いたことがあります。
戦後まもない頃ですが、知り合いに、ミシンに使う板の製造会社を経営してる人がいた。
大変な努力家であった。
板を作る材木を買うんですが、ふつうは商社に、「丸太何本」と注文する。
ところがこの社長は、安治川の貯木場まで見に行く。
そして、真冬でも褌一丁になってドボンと飛び込んで、丸太をクルクル回して節が多いか少ないか自分の目で確かめて、一本ずつ注文したそうです。
目が節穴ではいけませんネ、と特に名を秘す誰かさんがいいそうだから、いいたくないけど、いっときます。
父は、晩年よくこの話をしました。
この努力家で仕事熱心な社長は、事業に失敗して悲惨なことになったそうです。
「大変な努力家も、大変頭のいい人も知ってるが、みんな成功したわけではない。人間、結局、運やなあ」というのが、人生を振り返っての父の結論のようでした。
いまのところ、私にはそういう結論めいたものはありません。
周囲に、たいした努力家もいないし、とびきり頭のいい人もいない。
い、いや、います。
たくさんいます。
あなた様のことを忘れてました。
失礼しました。
暑いですなあ。(汗)