去年自治会長を引き受けるまで、自治会のことも地域のことも何にも関心なかったです。
で、引き受けたとたんに、関心ができちゃた。
困ったもんです。
我が町内の公園はどうなっておるのか、道路は、溝は、高齢者は、子供たちは?
「自主防災訓練に多数ご参加ください。班長さんは全員参加でお願いします」というような文章を書いていて、後ろめたくなります。
自主防災訓練をしてることさえ知らなかった私が、「班長さん全員参加」なんて書いていいのかな。
まあ、いいんでしょう。
世の中そういうもんだ。
さて、街路樹。
私が、二十数年前この地に引っ越してきて、バス通りの街路樹を見て、「ぶっさいくな木やなあ!」と思いました。
醜悪である。
引っ越したのは4月でした。
バス通りに、こぶだらけの丸太が突き刺さってた。
不細工!
6月ごろ、その丸太に緑が出てきたんですが、これまた不細工。
なんちゅうか、不細工な丸太に、緑がちょろちょろ。
どう見てもヘンである。
丸太でも緑でも不細工なこの木はなんという木なのであろうか。
ナゾであった。
10年前、自治会創立40周年記念誌が発刊されました。
そのなかに、自治会のAさんの文章があった。
Aさんは、樹木が関連する分野の大学教授です。
そのAさんの文章で、問題の街路樹がケヤキであることを知りました。
Aさんは、高さ20メートルにもなるケヤキを、電線の下に植えて、たえず4、5メートルになるように伐採しているのはとんでもないことだと書いてました。
なるほど、私の感覚はまちがってなかった。
この町の街路樹として完全に不適当な木を植えてしまったんですね。
インターネットで調べると、全国各地で同じような問題が起きてます。
植えてしまった。
今となってはどうしようもない。
なんとかできないかと思って、Aさん宅を訪問。
いろいろお話を聞きましたが、う〜ん、どうしようもないのかな。
不細工で、木陰にもならず、というか、木陰になるほど茂ることを許さず、それなのに落ち葉だけは一人前に落とすケヤキ。
伸びたら困るから税金を使って毎年むちゃくちゃな伐採をする。
おかしいじゃないですか。
街路樹はかっこよろしいということで、あとのことは考えず植えちゃった。
日本人って、けっこうアホかも。