「わがふり」というのは、なかなかわからんもんです。
乗馬クラブでもしみじみと感じることでございますよ。
指導員にいろいろ注意されます。
「若草さん、足がブラブラしてますよ」
・・・じっとしてるつもりですが。
「若草さん、背中が丸くなってますよ」
・・・まっすぐのつもりですが。
「若草さん、馬のお腹をポンポン蹴ってはダメ」
・・・蹴ってませんよ。
私は、指導員に口答えはしませんよ。
ムッとして心で思ってるだけ。
で、他の人を見ると、足がブラブラ、背中が丸い、お腹ポンポンがよくわかります。
一目瞭然です。
なるほど、私もああなってるのか。
口答えする人もいます。
おじさんです。
女性は口答えしません。
私は女性ではないですが、おじさんでもないので口答えしない。
クラブの大ベテランAさんは、典型的おじさんです。
いちいち口答えする。
「Aさん、馬のお腹をポンポン蹴ってはダメ」
「蹴ってへんがな」
「Aさん、そんなに手綱を強く引いてはダメ」
「引いてない」
「Aさん、馬の胴体を締め付けたらダメ」
「締め付けてないって」
今日のレッスンで、Aさんは私の前でした。
指導員から、再三、Aさんの身体が、馬の右のほうにずれてると注意されてました。
Aさんは、ずれてない、まっすぐだと言い返してました。
後ろから見てたら丸わかりです。
完全に右にずれてます。
指導員が苦笑しながら、「後ろの若草さんが一番よくわかってると思いますよ。後ろから見たら、Aさんがずれてるのがよくわかるはずです」
Aさんは、振り向いて私を見て言いました。
「若草さん、わし、ずれてるか?」
「うっ・・先輩に対して、ずれてるなんてよう言いませんわ」
「・・・言うとるがな!」
言ったことになるのかな。(-_-;)