子供は成長します。
ウチの孫たちも成長してます。
みんな同じように、とも言えるし、一人ずつちがうとも言える。
人類は皆同じ道をたどるとも言えるし、ちがう道をたどって皆同じところに到着するとも言える。
なんとでも言える。
2歳児ゆうちゃんと遊んでました。
ままごとセットの一種で、これはよくできてます。
木でできた果物などを、木の包丁で切るんです。
果物などは、マジックテープで止めるようになってて、その部分を包丁で切る。
テープが「ジョリジョリ」と音を立てて、カパッと割れるので「切断感」満点です。
子供は喜んで遊びます。
単純でよくできたおもちゃだと思います。
ちょとおかしいと思うのはリンゴです。
ふつう、こうは切らんでしょう。
まあいいけど。
ゆうちゃんがこれで遊んでました。
「じいちゃん、はい」とリンゴと包丁をくれたので、ふざけて、リンゴの端の方に包丁を当てて、ゴシゴシやって、「切れない切れない」と泣き真似をしました。
ゆうちゃんは私からリンゴと包丁を取って、包丁をリンゴの真ん中の隙間に入れました。
自分で切るのかと思ったら、包丁の入ったリンゴを私に渡して、「切れる」と言いました。
えらい!と思いました。
そして、リンゴを切って、「わ〜い!切れた切れた!」と部屋中を飛び跳ねました。
大喜びで飛び跳ねる私を、ゆうちゃんは満足そうに見てました。
しばらくして、もう一度やってみました。
くどいのが私の悪いクセです。
リンゴの端に包丁を当てて、「切れない切れない」と言いました。
すると、ゆうちゃんは、冷静にリンゴの真ん中の隙間を指差して、「穴、入れる。切れる」と言いました。
指示通りやってみたら切れたので、また私は「わ〜い!切れた切れた」と叫んで部屋中を飛び跳ねました。
ゆうちゃんは満足そうでした。
山本五十六の有名な言葉を思い出しました。
「やってみせ いうてきかせて、やらせてみ ほめてやらねば 人は動かじ」