「意欲」というのはなんですかね。
私にはあんまりエンのなさそうな言葉です。
年と共にいろいろ衰える中、「意欲」に関してはそれほどの衰えを感じないのはもともとたいしてなかったからでしょうか。
なんで「意欲」について書くかというと、生後8ヶ月のあきらくんを見てると、「意欲満々!」という感じがするからです。
なんだかよくわからんけど満々です。
意欲満々気合充実という感じ。
あきらくんが部屋にひとりでいるとき、私でも顔を見せたら、目を輝かせて這ってきます。
なんちゅうか、ただの「移動」じゃないんですよ。
意欲満々気合充実の移動です。
こういう移動のしかたは私にはできないな、と思います。
道に100万円落ちてるのを見つけて目を輝かせて飛んでいく、というようなんじゃないですよ。
ぜんぜんちがいます。
這っていて、何かを見つけると、つかまり立ちしようとする。
不安もなにもなさそうです。
そこに山があるからだ的決意です。
とにかく手を伸ばす。
ひざをつく。
がに股であろうが内股であろうがX脚O脚おかまいなしに、うんとこしょと立ち上がる。
安定もくそもない。
とにかく、なんとしても立つ!
這っていて、何かを見つけるとさわりますね。
台所の床下収納庫を開ける取っ手を見つけた。
一箇所押すと、持つ部分がぽんと飛び出る。
もちろんそんなこととは知らずにさわりはじめる。
なにかの拍子で、ぽんと飛び出す。
「おお!」という表情である。
ここを押せばこうなると分かってるわけじゃないから、適当にさわってるうちにまた飛び出す。
また、「おお!」という表情である。
エンエンと繰り返す。
それに飽きると、食器棚に移動。
手頃な取っ手を見つけると、うんとこしょ〜〜〜!とつかまり立ち。
立ったと思うと、すぐに上の方の取っ手をにらんで手を伸ばす。
とても無理というのが分からないまま必死に手を伸ばす。
とにかく、前へ前へ、上へ上へですね。
意欲満々気合充実です。
さて、意欲満々気合充実無我夢中の真っ最中、隣の部屋から、「あきらく〜ん!」と呼ぶママの声が聞こえると、はっと我に帰って、声のした方に猛然と這っていくのがこれまた何とも言えませんな。ヽ(*´∀`)ノ