「発表会」というと、何年か前までは、私のヤマハの発表会のことでした。
発表会でエレキギターを弾きまくる、はずなのにこけまくる、というお話でした。
今では、「発表会」というと、孫の発表会です。
5歳児はなちゃんのピアノの発表会とか、3歳児ゆうちゃんの幼稚園の発表会。
今日は、ゆうちゃんの幼稚園の発表会でしたが、私は行けなかったので、ママの撮ったビデオを見ました。
歌と楽器演奏の発表会で、これで2回目です。
ゆうちゃんは3月生まれなんで、年少さんの中でも年少さんなんです。
その年少さんの中でも年少さんのゆうちゃんが、年少さんの中のおじさんおばさんにまじって歌ったり演奏したりする姿は涙なしでは見ていられませんよ。
今日のビデオをさっそく見ました。
ゆうちゃんがさっそうと登場。
ステージにならぶとすぐママを見つけてカメラに向かってにこやかに手を振る。
こういうとこ、私に似てます。
私も、ヤマハの発表会では、ステージに立つと、カメラはすぐ意識しました。
血は争えんもんだと思いながら見ました。
最初は歌で、堂々とニコニコと歌いました。
次は、楽器演奏。
ゆうちゃんは木琴でした。
堂々とニコニコとバチを振りまわす。
最年少のゆうちゃんが立派なもんだと感心してみてたら、なんだかゆうちゃんの表情が変化してきた。
笑いが消えちゃった。
あれ?
どうしたんかなと思ってたら、目がうつろになってきた。
うつろになった目が泳ぎだした。
きょろきょろと左隣の子や右隣の子を見始めた。
あれ?
この表情、どっかで見たことある。
笑いが消えて目がうつろ。
泳ぎだした目がきょろきょろする。
う〜ん・・・どこで見たのだったか?
おお!
私のヤマハの発表会のビデオ!
私が、よくこういう表情してるんです。
だからわかります。
こういう表情の意味するものは何か。
どこを演奏してるかわからなくなってるんです。
自分が何をしてるかわからなくなってるんです。
バンドの演奏は続いてるのに自分だけ置いてけぼり。
泣きたくなりますよ。
おお!ゆうちゃんが泣き出しそうな顔になってきた。
血は争えんもんだなあ。
こういう場合、私は、泣きたくなるのをこらえて、へらへら笑ってごまかす。
私の得意技です。
さあ!ゆうちゃん!
笑ってごまかせ!
ところがゆうちゃん、しくしく泣き出した。
どうしたゆうちゃん!
私のDNAはどこに行った!
しくしくから、本格的に泣きだした。
ワーワー泣きだした。
他の子は知らん顔で演奏し続けてる。
う〜ん、出てこい!わたしのDNA。
出てきませんなあ
年少さんには笑ってごまかすのはムリなのかなあ。
ゆうちゃん、あと50年、いや40年の辛抱だ!
いつかきっと笑ってごまかせる日が来る!