若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『荒野の決闘』

DVD『荒野の決闘』を見ました。

「詩情あふれる傑作西部劇」とのことです。

見ましたが、詩情なんかあふれてるかなあ。
西部劇通ではないので、数ある西部劇の中では、詩情あふれてるのかもしれません。

原題が、「オーマイダーリンクレメンタイン」です。
たしかに、クレメンタインという名前の女性は出てきますが、なんでタイトルになるのかわかりませんでした。

途中でやめようかと思ったけど、そう長くもない映画なので最後まで見ました。

何がいいのかどこが面白いのかぜんぜんわかりませんでした。

牛を運んでたワイアット・アープが、クラントン一家に牛を盗まれ弟を殺される。
西部劇なんだから、すぐ敵討ちで決闘かと思うと、決闘しないんです。

ワイアット・アープは、決闘する代わりに保安官になる。
保安官になって、証拠を集めて、クラントン一家を逮捕するのかと思ったら、証拠集めもしない。

ぶらぶらしてます。
なにやっとるねん、と思ってたら、謎の人物ドク・ホリデー登場。
東部から逃げてきた医者でガンマンみたい。

ドク・ホリデーって誰やねん、と思ってたら、謎の女性クレメンタイン登場。
ドク・ホリデーを追ってきた看護婦さん。

謎の二人の関係も当然謎である。

ウイスキーをがぶ飲みしたり、グラスを投げつけて叩き割ったり、どういうわけか旅役者がシェークスピアを朗々と語ったり、ホントに詩情あふれてます。

最後は、OK牧場の決闘です。

クラントン一家がOK牧場に立てこもってる。
ワイアット・アープや、ドク・ホリデーたちが、大通りを堂々と牧場に向かって進む。

正面から撃ちあうのかと思ったら、いつのまにか三組に分かれて、物陰に隠れてこっそりと近づくんですが、こっそり近づけるような場所設定じゃないように思うんです。

で、激しく撃ちあいます。

荒野の決闘というより、町はずれの決闘です。

弟の敵を討ったワイアット・アープは故郷に帰るそうです。
恋人のドク・ホリデーが死んだクレメンタインさんは、町の学校の先生になるそうです。

あ〜、そうですか、というほかないのであった。

多くの人が絶賛してるけど、私にとってはわけのわからん映画であった。