現在、ウチの飼育箱に、アゲハ一族のアオムシ4匹、幼虫4匹います。
春から夏にかけては順調に行きましたが、今回ちょっと困ってるのが食糧のキンカンの葉です。
これまでに大分食い荒らされてる上に、季節的に新芽が少ない。
葉の量にに不足はないんですが、柔らかくておいしそうなのが少ない。
どうせならおいしく食べてもらいたい。
彼らも、食べるくらいしか楽しみがない。
アオムシが、頭を振り振り、サクサク音を立てて黄緑の柔らかそうなキンカンの葉っぱを食べる様子は、実に至福のひと時という感じで、この瞬間、よくぞアゲハに生まれけりと思ってることだろうと思うと、見ているこっちもうれしくなる。
その柔らかそうな葉がほとんどない。
家内といろいろ相談しました。
かたい葉をゆでてやろうか。
それでは栄養分が逃げてしまう。
みじん切りにするか、ミキサーで流動食。
いや、栄養のことだけを考えてはいけない。
食べる楽しみも大事にしなければ。
見て楽しみ、香りを楽しみ、歯ごたえを楽しむ。
となると、てんぷらがいいかといろいろ考えながら、箱の中を見てたら、ギャッ!アリを発見!
どこに潜んでたのか小さな小さなアリがちょろちょろうごめいているではないか。
次々に指でつぶしました。
アゲハの育て方をいろいろ読んでたら、アリは大敵です。
これまで、なんの事故もなく、全員蝶になったのは奇跡的だったようです。
キンカンの木から飼育箱に入れてやって、キンカンの葉っぱさえやってればよいというような、自然はそんな甘いものではない。
アゲハの幼虫を狙うものたちがいるんですね。
この8匹が無事蝶になるまで、気が抜けませんわ。