若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

火事です!

今日は、公民館の防火機器の点検に立ち会いました。

年に二回の法定点検です。

私は、公民館の防火管理者なんです。

誰に任命された覚えもないんですが、防火管理者講習を受けてくださいと誰かに言われて、受けに行ったら、いつのまにかそうなってた。

責任ある立場のようです。

防火管理者講習で、講師の人が言いました。

「皆さん、なんとなく受講してると思いますが、責任重大なんですよ」

だまされたみたいなもんですが、定められたことはきっちりやってます。

防火責任者として、訓練をしなければならない。

何をするかは決まってます。

消火器の使い方の説明、避難設備の使いかたの説明、緊急放送の使いかたの説明です。

消火器の説明は簡単です。

次の、避難設備というのは、縄梯子なんですが、これはちょっと難しいと思いました。

公民館の二階の窓枠に取り付けて、というんですが、利用者は高齢者が多い。

前回の訓練の時、「窓からどうやって縄梯子に移るんですか」という質問が出ました。

まあ、10代20代の男の子でないとムリですね。

困ってたんですが、防火管理者講習で、講師の方が言いました。

「縄梯子などの避難設備は、よほど訓練を重ねた方以外は、使わない方がよろしい」

そうなんです。
危険なんです。

そんなもん使うより、廊下や階段を走って逃げなさいとのことでした。

さて、最後の緊急放送です。

一昨年の訓練の時、私の前任の担当者Aさんが、火災報知機のスイッチを押して、緊急放送の使い方を説明した。

スイッチを押すと、けたたましい放送が響き渡りました。

「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜!火事です!火事です!ただちに避難してください!ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜!火事です!火事です!ただちに避難してください!」

説明が終わって、Aさんが、「それでは放送を止めます」と言って、復旧ボタンを押したけど、止まらなかったんです。

エンエンと、「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜!火事です!火事です!ただちに避難してください!」が繰り返されたんです。

「おかしいなあ」と焦るAさんに、「これまではうまく行ったんですか」と聞いたら、「い、いや、今日が初めてなんです」とのことであった。

来年の二月に、私が責任者となって、訓練をしなければならないんです。

「ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜!」が止まらなかったら大変ですよ。

で、点検業者に操作方法を聞きました。

すると、「さわらな方がいい」と言うんです。

「これは、自動火災放送設備なんです。煙や温度の上昇を感知したり、火災報知機のボタンを押したら、自動的に館内に放送が流れるんです。慣れない人がヘンにさわらない方がよろしい」

なるほどね。

この業者さんは、訓練で使った緊急放送が止まらなくなったというんで何度も呼び出されてるんでしょうね。

「素人はさわらないでください!」ということでしょう。

ものごと、だいたいが、「慣れ」ですよ。

で、私たちのトシになると、新しいことに慣れるのはむずかしい。

慣れないことはしない方がいいともいえるし、した方がいいともいえる。
どっちにするか、考えさせてください。