若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

口から出まかせ

今日は、公民館分館の消防訓練でした。

消防法で、年二回の訓練を義務づけられてます。
分館の「防火管理者」が仕切ります。

27年に初めて自治会長を引き受けたとき、「あなたは、連合自治会の副会長です。分館の防火管理者になってもらいます」と言われて驚きました。

自治会長を引き受ける時、そんなこと聞いてない。
前もって言ったら、自治会長を引き受ける人がないからだと思います。

最初の消防訓練の時は、前任の防火管理者がやってくれて、私は見習いとして見てました。

前任のAさんが、皆さんの前で、消防法や、分館の防火設備、避難の際の注意事項などについて、くわしく説明するのを感心して聞いてました。

さすが「防火管理者」の資格を持ってるだけのことはあると尊敬しました。
私もはやく、防火管理者講習を受けなければ、と焦ったもんです。

「すごいですねえ。どこで勉強したんですか」と感心する私に、Aさんはニヤニヤ笑いながら、テキトーにしゃべっただけですよ、と言った。

そのあとの訓練で、Aさんが火災報知器のスイッチを押したのはいいけど、止め方がわからなくて、1時間以上、「ビー!ビー!ビー!火事です!火事です!ただちに避難してください!」という放送が鳴り響きつづけた。

「おかしいなあ」と首をひねるAさんに、「試験の時はうまく行ったんですか」と聞いたら、火災報知機を触るのは、これが初めてというので、尊敬の念は吹き飛びました。

去年、私が防火管理者として訓練を仕切りました。

私の後任のBさんが、私の話を聞いて、「若草さんどこで勉強したんですか。私にはとてもできません」と言うので、私もAさん同様ニヤニヤしてました。

火災報知機については、事前にBさんと何度もテストしました。

そのBさんが、今日の仕切り役です。

Bさんが、消防法や分館の防火設備などについて、堂々と説明したので感心しました。

Bさんの後任のCさんが、見習いとしていたんですが、出席者から質問を受けた。

「火事の時、入り口の自動ドアはどうなるんですか」
「火事の時には、ブレーカーが落ちて、自動では開きませんが、手で開けられるようになっていますので、あわてず落ち着いて行動してください」

さすが元小学校の校長先生!
生徒にかんで含めて教えるような言い方で、質問者も安心したようでした。

4月に役員になったばかりなのに、分館のことをよく知ってるなあと感心してCさんに聞きました。

「火事の時には、ブレーカーが落ちるんですか」
「落ちるんじゃないんですかね〜」
「・・・自動ドアは、手で開けられるようになるんですか」
「開けられるようになるんじゃないですかね〜」

Cさんは、温厚な笑顔を浮かべてました。

今日は、新連合会長のDさんのあいさつもありましたが、近隣自治会の現状と、奈良市自治連合会の動向を含めた堂々たる話しぶりは、まったくの新米とはとても思えず、奈良市自治連合会のドンというカンロクで、役員一同感心しました。

まあ、私たちくらいの年になると、少々のことはへっちゃらで、堂々と口から出まかせでやり過ごせるんですね。

自治会レベルでこれですから、国政の場で活躍しておられる皆様方におかれましてはさぞかしと、そのフトコロの深さがしのばれるのであった。