乗馬をはじめて7年です。
「馬に乗る」というと、ふつう「落馬」を思い浮かべるのじゃないでしょうか。
蹴られることを思い浮かべる人も多いでしょう。
これまで、蹴られた人は知りませんが、馬にかまれた人、馬に足を踏まれた人、落馬した人は知ってます。
私は、かまれたことがあるし、踏まれたこともあります。
どちらもたいしたことはなかった。
落馬したことはありません。
ハデな落馬を見たことがあります。
宙返り落馬です。
体操の選手みたいに落馬した。
でも、なんともなかったようでした。
それほどハデじゃなくても、脳震盪とかで救急車が来たことは何度かあります。
落馬したからといって、乗馬をやめる人はないみたいです。
いつもいっしょのレッスンに出てる女性Aさんは、私より10歳くらい下で、私より10年ほどベテランです。
馬が好きでたまらないという人です。
毎回、リンゴやニンジンを持ってきて、クラブのすべての馬に食べさせてます。
ほんとに馬好きですが、何度も落馬してます。
落馬しても平気みたい。
二年ほど前、Aさんの馬がとまらなくなった。
ぐるぐる回ってとまらない。
馬がとまらなかったと言ってもいいし、Aさんがとめられなかったと言ってもいい。
どっちでもいいけど、他の馬にぶつかりそうになって急停止して、Aさんは、雨上がりの泥んこの馬場に投げ出された。
泥まみれになって立ち上がったAさんは、馬に向かって、「悪い子やねえ。もうこんなことしたらあかんよ」とやさしく言いました。
いや、悪い子じゃなくて、Aさんの乗り方が悪かったんだと思います。
きのうの午前中のレッスンで、またAさんは落馬しました。
私の後ろだったので、どういう状況だったか見てません。
その前に、指導員が、Aさんに「馬を刺激しすぎ」と注意してたので、まあそういうことだったんでしょう。
今回もAさんは平気でした。
午後のレッスンでも、その馬に乗ってました。
えらいと思いたいけど、思えないのであった。