若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

適任

どこの自治会も役員選びには苦労してます。

引き受け手がないので5年、10年続投という話も聞きます。
私も、ウチの自治会の家庭の事情でもう一年やることになりました。

まあ、もう一年ご奉公、という感じです。

近隣の自治会では、「くじびき」というのが多いです。
無理やり決めてしまう。

近隣自治会で作る連合会の会合で、去年の12月、「来年度の会長は決まりましたか?」というような話になりました。

「まだです。毎年難航しますから、今年も難航すると思います。まあ、最後はくじ引きですから」

皆さん、そんな感じでした。

そんな中で、ウチの隣の自治会の会長Aさんが、胸を張って、「ウチは、もう決まってます。11月に、適任の方を私が指名しました」と言ったので、一同「さすがですねえ!」と感心しました。

このAさんは、80歳男性、中小企業の創業者で、いかにもたたき上げのワンマンという感じの人なんです。

カネとヒマがあって、やる気満々、自治会長に最適任。

Aさんは、日ごろから、「自治会のことはすべて会長が決めたらいいんです。役員も班長もいりません。相談してたら何も決まりません。自治会にとっていいと思うことを私が決めて実行します。それが気に入らなければ私を罷免すればいいだけのことです」と公言してます。

たとえば、香典。
自治会員が亡くなったら香典を出します。
最近は、亡くなってすぐ自治会に報告ということがなくなりました。
一週間ほどしてから会長に訃報が届く。

Aさんはそれが気に入らなかった。
「一周間以内に知らせないと香典は出さない!」と宣言して、ちょっとした騒動でした。

そのAさんが、「適任の方を指名しました」というんですから、どんな方か興味津々でした。

で、きのう会合があって、次期会長Bさんが登場。

そのBさん、自己紹介で、いかに自分が貧乏くじをひかされたか、自分よりはるかに適任と思える人が二人いたのに、どうしても引き受けてもらえなかったんです、なんでよりによってこの私が・・・と泣き出さんばかりに訴えたんです。

Aさんがどんな顔をしてるかと見たら、すました顔でした。